英語の悩み大百科

ブログ記事 16(2020.3.8 )


新型コロナウィルス肺炎に関する記事から


こんばんは。お久しぶりです。

昨年末から新型コロナウィルス肺炎が流行し、今や世界中で「パンデミック」の状態です。あなたは大丈夫でしょうか?

今回は、今後日本政府が出すと予想されている「緊急事態宣言」がどんなものになるかを占う意味で、BBCが2020.3.8にネット配信した記事の一部を抜き出してみます。

英語の勉強だけでなく、新型コロナウィルス肺炎対策としても注目してください。日本のメディアが報じなかった部分を一部抜粋しました。出典は以下です。

北部イタリアの16百万人が隔離される

記事の題名は「北部イタリアの16百万人が隔離される」です。
 
Northern Italy quarantines 16 million people



"We want to guarantee the health of our citizens. We understand that these measures will impose sacrifices, sometimes small and sometimes very big," Mr Conte said early on Sunday.

"But this is a time where we must take responsibility for ourselves."

(中略)

What are the details?

Weddings and funerals have been suspended, as well as religious and cultural events. Cinemas, night clubs, gyms, swimming pools, museums and ski resorts have been closed.

Restaurants and cafes can open between 06:00 and 18:00 but customers must sit at least 1m (3ft) apart.

People have been told to stay at home as much as possible, and those who break the quarantine could face three months in jail.


(翻訳です)

「市民の健康を保証したいのです。今回の措置により、大小様々な犠牲を強いることになることは承知しています。しかし、この際自分のことは自分で責任を取る必要があるのです」と、コンテ首相は日曜日に語りました。

(中略)

隔離内容の詳細はどうなっているか

宗教的な行事や文化的な行事と同様に、結婚式や葬式も中断されました。映画館、ナイトクラブ、ジム、プール、博物館、スキー場はずっと閉鎖されています。

レストランとコー店は06:00〜18:00の間に開くことができますが、顧客は少なくとも1m(3フィート)離れて座っている必要があります。

市民は可能な限り在宅するよう指示されており、もしこの隔離措置に違反すれば3ヶ月間投獄される可能性があります。

(翻訳終了)


安倍首相に“this is a time where we must take responsibility for ourselves.”「自分のことは自分で責任を持つべきときです」と言い切れるかと言えば、まず無理でしょうね。ヨーロッパの「個人主義」をまさに彷彿させることばです。

“Those who break the quarantine could face three months in jail.”「隔離措置を破った場合には3ヶ月の投獄の可能性がある」などと言うのも日本では難しいでしょうね。「法治国家」の意識が低い国民ばかりですから。この点、欧米は厳格です。ナアナアでは済ませませんが、刑務所のキャパはどれくらいあるのでしょうか?

それと、葬式もダメとはなんとも厳しいです。日本でも早晩映画館は閉鎖されるかもしれませんが葬式はどうでしょう?流行の「家族葬」でしょうか。


今回はここまでです。またお会いします。お元気にお過ごしください。



ブログ記事 15(2019.8.10 )


文化を知ってこそわかる表現


 こんにちは。暑いですね。バテていませんか?前の記事からあっというまに10日くらい経ってしまいました。  
 
 さて、昔英語の達人に、正しい英語を使えるようにしたかったら「聖書」を読め!と言われたことがあります。彼曰く、「西欧文化はキリスト教文化に他ならない、そしてそのすべてが詰まっているのが聖書だ」。確かに、そう言えるかもしれません。  
 
 しかし、私の知り合いの欧米人の中で聖書を全て読んだという人はカトリック系大学の学長をしている男性だけでした。でも、私がちょっとだけ聖書を紐解いても、多くの学びがあったことは事実です。誤解無きように!  
 
 聖書の話はそれくらいにしておいて、英語表現にまさに文化を感じさせるものがありますので少し紹介します。もうすでに知っているかも知れませんので、今回もクイズ形式にしましょう。以下の英語を翻訳してみてください。
 
 
1、 Why the long face?
 
2、 Keep your pants on.
 
3、 Is it a free size?  
 
 
 全部瞬時にわかりましたか?それはスゴイ!ですね。3つ目は、英語文化というより和製英語の話でしたね。  
 
 
 でも、わからなかった人のために、正解を書く前にGoogle様の翻訳機能ではどうなるかを試してみた訳文を示します。
 
 
1、なぜ長い顔なの?
 
2、ズボンを着用してください。
 
3、フリーサイズですか?  
 
 
 一見よさそうに見えるかもしれませんが、すべて大間違いですよ!Googleの翻訳機能もまだまだです。
 
 
 では、正しい翻訳です。



1、浮かない顔をしてるけど、どうしたの?

2、落ち着いて。

3、これは無料でもらえるサイズですか?  


 こういう言い回しは覚えるしかありません。しかし、こういう類で日常使うものが何百もあるわけではありません。それに使えなくても、意味がわかれば良いのです。あまり深刻に受け止めないでください。  
 
 
 ちなみに、日本でよく使うフリーサイズは和製英語でアメリカでは通じません。そのつもりで言っても上のように間違って受け止められます。和製英語の「フリーサイズ」の正しい英語は、one-size-fits-allとなります。これは使えます。是非覚えておきましょう。  ですから、これはフリーサイズですか?と聞きたかったなら、
Is this one-size-fits-all?
と言わなければなりません!
 
 
 では、今回はここまでです。  
 
 あなたの英語力の向上を祈ります。
 

ブログ記事 14(2019.6.19 )
理由を言って行動し、許しを乞え

今回の記事はアメリカ人ならではの心情を言い表したことばです。この記事の出典は山久瀬洋二さんのブログです。 登録は以下からできます。
 
https://www.mag2.com/m/0001604656.html  
 
さて、本題です。まずは以下の言葉をどうぞ。
 
Don't ask for permission, beg for forgiveness.
訳:許可を求めるな。許しを乞え (アメリカの格言より)  
 
これをまさに地で行く体験を山久瀬さんが体験しています。あなたもイザと言う時のために、是非覚えておいておくと良いと思い、紹介します。また、同時にネイティブのアメリカ人の心情と行動も理解できます。
 
では、まず山久瀬さんの記事の一部のコピペです(許可は得てあります)。
 
(コピペ開始)
 
搭乗券を持って、セキュリティ・チェックの場所にいくと、そこが長蛇の列なのです。 搭乗券をみると搭乗時間まで15分しかありません。 しかも、出発30分前には搭乗を締め切り、飛行機に乗れなくなると書いてあります。 先ほどのエージェントは、空港の混雑状況や差し迫った搭乗時間への配慮がなかったわけです。 しかも、このまま列に並んでいては乗り遅れ、乗り遅れた責任は自分に降りかかる恐れすらあるわけです。 先ほどのエージェントと搭乗ゲートの係員との連携プレイなど期待できないのです。
 
列の後ろにつき、そばにいる警備員に急を伝えても、ともかく列に着くようにというだけです。 一体これは誰の責任なのでしょう。日本であれば航空会社に強くクレームすればなんとかなるかもしれません。 しかし、アメリカではそんなことをしている間に本当に乗り遅れ、あとの処理は全て自分でということになりかねません。
 
そこで、私は手荷物をしっかりと握りしめ、 「Excuse me.I am missing my flight. Sorry. Let me pass!」 (すみません。飛行機に乗り遅れそうなので、ごめんなさい。先に行きます!) と連呼しながら、並んでいる人を押し分けてどんどん前に。 おそらく100人抜きはしたのではないでしょうか。何度も同じ言葉を繰り返し前進です。ただ、Excuse me! と言ってもダメでしょう。 「乗り遅れそうなんだ」という理由をちゃんと添えて連呼し、横に人がどいてくれたら Thank you! と何度もお礼を言いながら、なんとか数分で列の先端にやってきたのです。
 
この行為で、やっと飛行機に間に合います。 そして、飛行機が出発する直前に、前方に通路側の席を見つけます。 すかさずキャビンアテンダントにオリジナルの予定が書かれた書類を見せ、事情を話し、運良くたったひとつ乗客が乗ってこなかったことで空席になったビジネスクラスの通路側の座席に座ることができたのです。 6時間のフライトです。座席を確保した時の安堵は言うまでもありません。
 
一度日本を離れれば、自分が求めることは、自発的に自分から動かない限り、誰も助けてくれません。 このケースの場合、そもそも最初のエージェントの対応に大きな問題はあるものの、その結果おきてしまった状況を変えられるのは航空会社ではなく、自分でしかないのです。 長蛇の列についたことで飛行機に乗り遅れたとき、誰もその責任はとってくれません。
 
ですから、自分で決めて列にどんどん割り込んで問題を解決し、まずは搭乗し、さらに飛行機の中で自分のニーズをキャビンアテンダントに主張してこそサービスを受けられるのです。 この行動様式は、欧米でのビジネスの進め方にも深く繋がります。 列の後ろから割り込んでいいですかという許可を求めるのではなく、まずは行動を起こし、割り込みながら、その後で必要であれば謝罪して前に進むのです。その発想を表したものが、今回紹介した格言なのです。
 
(コピペ終了)  
 
 
長いコピペで恐縮ですが、本当の記事はもっと長いのでご勘弁ください。なお全部読みたい方はメルマガ登録してください。無料です。  
 
 
さて、山久瀬さんが言いたかったことは、最後の一文に集約されています。つまり、「列の後ろから割り込んでいいですかという許可を求めるのではなく、まずは行動を起こし、割り込みながら、その後で必要であれば謝罪して前に進むのです」という部分です。  
 
アメリカ人は意外なことにこういう状況で「寛容さ」を示すのです。日本なら、「俺だって急いでいるんだ、お前だけ先に行くなんて許さん」と老いも若きも文句を言う輩が出て先に進めないでしょう。  
 
こういうアメリカ人の寛容さは心理学の実験でも確かめられています。あるブログ記事からその部分をコピペします。
 
(コピペ開始)
 
心理学者ランガーらは、コピーを取っている人に近づいて、ABCの三種類で頼みをしました。
 
A 「先にコピーさせてください」
B 「急いでいるので先にコピーさせてください」
C 「コピーを取らなければいけないので、先にコピーさせてください」
 
このとき、
 
A 「先にコピーさせてください」 の承諾率は、約60%。 しかし、
 
 
B 「急いでいるので先にコピーさせてください」
C 「コピーを取らなければいけないので、先にコピーさせてください」
 
の承諾率は、どちらも約94%でした。すなわち人間、とにかく理由づけをすると、OKされやすくなるわけです。
 
(コピペ終了) (出典 https://blog.qetic.jp/archives/9544)  
 
もう一度山久瀬さんの頼み方を見てみましょう 「Excuse me. I am missing my flight. Sorry. Let me pass!」 (すみません。飛行機に乗り遅れそうなので、ごめんなさい。先に行きます!)  
 
山久瀬さんも理由を言っていますね。彼は、文脈からすると心理学的な事実を踏まえてこう言ったわけではないと思われます。しかし、長年アメリカに住み、多くの商談をこなしてきた一流セールスパーソンとしてネイティブの考え方、行動様式をしっかり身につけていたということなのでしょう。  
 
あなたも、アメリカで何かの時にはきちんと理由を先に言うと同時に、さっと必要な行動をしてみてください。不可能と思われる状況でも、なんとか乗り切れることがあるかも知れません。  
 
今回はここまでです。あなたのお役に立てたなら幸いです。

ブログ記事 13(2019.4.2 )
新元号「令和」に関する違和感

 2019.4.2 新元号に関する違和感  昨日発表された新元号の「令和」の英訳は”order” or ”command” and “peace” or “harmony” だそうです。
 
「命令に従うなら、平和になる」という意味なら、怖い話です。安倍政権の姿そのものですから。しかし、そういう批判がほとんどないのも不思議です。
 
 例外は、自民党の石破茂氏が、違和感があるとして、「令」の字の意味を詳しく説明する必要があると言ったのは、現代の日本人的な感覚でわかりやすいです。「命令」の「令」ですからね。
 
 さて、出典は、万葉集巻五 梅花の歌三十二首併せて序 からで、
 
「初春の令月にして、気淑く風和ぎ、梅は鏡前の粉を披き、蘭は珮後の香を薫らす」
 
 ですが、 ここから取った「令」と「和」と言われてもね、と言うところです。無理がありすぎです。
 
 ともあれ、和歌の意味は、
 
「春のよい月に、風はおだやかで、梅は鏡の前の美女が装う白粉のように咲き、蘭は身を飾った衣に纏う香のように薫っている」。
 
 これは英訳すると、
 
In the spring good month, the wind is calm, the plum blossoms are like the white powder that a beautiful girl wears in front of the mirror, and the orchid is like incense in the clothes that she decorated
 
 ですから、安倍総理の解釈
 
「厳しい寒さの後に春の訪れをつげ、咲き誇る梅のように人々がそれぞれの花を咲かせることができるということ」
 
は自分勝手な解釈で意訳しすぎです。恐ろしい年代の始まりにならないことを祈るばかりです。


ブログ記事 12 (2018.8.16)
 

恥ずかしい日本語が英語に


こんばんは。久しぶりの投稿ですが、あまり嬉しいものではありません。

と言うのも、不名誉な日本語がそのまま新たに英語になった例の紹介だからです。詳細は以下のコピペ記事でわかるでしょう。

日本社会が性犯罪に「大甘」だということを英語圏の人が見直す機会になる事件ですが、実はこの話題には前触れがあります。それは、例の「詩織さん事件」です。”Me Too”とは真逆の日本の情勢がBBCの映像で世界中に知られました。恥ずべき事態でしたが、時の総理のお友達をかばった事件ゆえ、メディアが忖度したこともお粗末でした。  

さて、今回のchikan(痴漢)以外にもネガティブな日本語が英語になった例があるかどうか、ウィキペディアで調べてみました。なお、痴漢にあたる英語はあります。イギリスやインドその他の国でも痴漢問題は昔から深刻だからです。痴漢行為はgropeと言い、痴漢行為をする人を groperと言います。

https://ja.wikipedia.org/wiki/日本語から英語への借用


何をもってネガティブ、と認定するかには個人差があると思いますが、私が見て「これは日本人として外国人に説明するのが恥ずかしいな」と思うものを選んでみました。ABC順です。


AV(アダルトビデオ 和製英語)

bakayaro(馬鹿野郎)

binta(ビンタ)

Boryokudan(暴力団)

bosozoku(暴走族)

hentai(日本のアダルトビデオをさす)

karoshi(過労死)

panchira(パンチラ)

Yakuza(ヤクザ)


公害病の日本語(水俣病など)も確か英語になっていたはずなのですが、ここには見当たりませんでした。ともあれ、負の文化をそのまま伝える日本語がこれ以上増えないことを祈りたいものです。



(コピペ開始)

chikan(痴漢)が英語に。海外渡航注意情報に日本の性犯罪に関するリスク

2018.8.16

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180816-00000002-wordleaf-int  

外国政府による自国民向けの渡航注意情報に日本の性犯罪に関するリスクが記載されていることがネットで話題になっています。「chikan(痴漢)」という単語も使われており、不名誉な日本語として定着してしまう可能性も出てきています。  

各国政府は自国民に対して、外国に渡航する際の注意事項を示しており、日本でも外務省のサイトに行けば、各国で注意すべき事項をチェックすることができます。  

英国政府の渡航情報サイトには、何と日本の性犯罪に関する記述があり、ネット上では「日本の恥」と話題になっています。サイトでは、日本ではレイプ事件は希にしか発生しないとしながらも、日本では性犯罪の被害の立証について、被害者側に高い負担があるとしており、女性の人権が守られていないという状況が示されています。また、通勤列車内で痴漢の被害が発生することは一般的であるとも書かれています。しかも困ったことに「chikan」という単語まで使われています。  

同様の記述がガイドブックや英国以外の渡航注意情報に記載されているというネット上の報告もあることを考えると、実は日本の性犯罪の状況は、わたしたちが考えているよりも広く認識されている可能性があります。  

日本の悪い習慣や現象が、そのまま英語になって世界で流通するというケースは少なくありません。karoshi(過労死)という単語はその代表ですし、keiretsu(系列)という言葉も日本企業が絶好調だった1980年代まではよいイメージでしたが、その後は閉鎖的というニュアンスで使われることが多くなりました。  

こうした海外の情報に接した際、「日本と外国は文化が違う」「外国にもひどいところがある」といった意見が出てきますが、このような考え方は徐々に通用しなくなっていると認識した方がよいでしょう。その理由は社会のIT化とグローバル化です。  

国によって言葉や文化は様々であり、民主化のレベルも様々ですが、ビジネスや私生活における基本的なルールやマナーについては、ネットの急速な普及によって全世界的な基準が確立しつつあります。これは先進国でも新興国でもあまり違いはありません。こうした共通基準においては、受動喫煙や性犯罪は軽微なものであっても許容されないというのがスタンダードな価値観となっています。完全に鎖国して外国人の入国を拒否するなら話は別ですが、「日本は違うんだ」という理屈はもはや通用しないと考えた方がよさそうです。

(The Capital Tribune Japan)


(コピペ終了)
 


ブログ記事 11 (2018.6.10)
 
鈴木亮平の英語マインド

 

こんばんは。今回は俳優・鈴木亮平さんのネット記事(2018.5.14書籍「中学英語で世界一周!」の宣伝)から、英語をストレスなく話す(ように見える)に至った「マインド」と「訓練法」をつまみ出してみます。

まず、彼が東京外国語大学で言語学を専攻していたことを伝えておきます。つまり、彼に外国語コンプレクスはほぼなかったことでしょう。それと、二度の短期留学と、15歳の時に1年間オクラホマに留学しています。

そんな鈴木亮平さんですが、英語を習得する過程に必要なマインドをまず語っています。二つです。



「なるべく簡単な方法で伝える」

「100パーセントヒットしなくても、それに近いものを打っていけば十分伝わる」


外国語を学ぶ際に「完璧さ」を求める日本人の悪い癖を正してくれています。私も何度もくりかえしていますが、英語は「便利な意思疎通の道具」に過ぎないことを彼は非常によく理解しています。

さて、書名にも出てくる「中学英語」に鈴木亮平さんがこだわっている点について語っています。いわく、留学をしたときも、旅先で英語を使うときも、「中学英語以上のものはほぼ使っていない」という実体験があるのです。

そして、「ちょっとしたコツや言い換え」の仕方を知っていれば、難しい単語や表現を知らなくても、気持ちは十分伝わるとアドバイスしています。例えば、May I have ~なんていう言い方は全部言わなくても、シチュエーション次第で相手が察してくれる場合が多い、なんていう話もしています。汎用性の高い表現を覚えて、どんどん使い回すというのが大切なコツだとも明かしています。

また、語彙を増やそうと思えば、歌(アップテンポのものがベター)と海外ドラマが良いと推薦しています。特に歌はネットですぐに歌詞が探せます。ドラマは自分の仕事に多少なりとも関係しているものがお薦めだと言います。覚えたフレーズがすぐに実生活で使えますからね。

そしてとても大切なことですが、英語を完璧に話そうと思わないことだと言います。あれほど完璧に話している鈴木亮平さんからそんな言葉が出ることにびっくりしますが、完璧さを求めればきりがなく、いつも満足感がないという「隘路」に迷い込むことを避けるべきだということです。

さらに、英語を使うようになるということは、その国の文化や考え方を知ることになるので、視野が広がるとアドバイスしています。言葉だけではなく、背景を理解し、ものの考え方に柔軟性を持たせましょう、ということです。

さて、鈴木亮平流の英語モードに入るコツを語っていますので、紹介します。ひとつは、「ちょっと胸を張る」ことです。もうひとつは「大きな声でしゃべる」ということだそうです。これって、英語だけでなくいろいろな場面に使えそうですね。

最後に、日本人に習得しやすい外国語について言語学的にアドバイスしていますが、それは「イタリア語」です。発音とリスニングがしやすいそうです。


以上、鈴木亮平さんの英語アドバイスでした。では、またお会いしましょう。お元気で。

ブログ記事 10 (2018.5.23更新) 
外国語はいくつになっても習得できる
(子供よりはやく)

 

今回はNewsweekの記事をパクリました。この記事は受験生や趣味で外国語を習っている人には不向きかも知れません。

というのも、基本的なモチベーションが何よりも大切だからです。

あなた(あるいはあなたの大事な人)の命がかかっていれば、どんな言語でも1週間で日常会話はできるようになりますよ。おそらく。

この記事は上記のことばを科学的に証明しただけです。だから、言語は3歳までにしか習得できないという過去の記憶は消去しましょう。

でも、70万人の中に日本人や韓国人は何人入っているかとツッコミを入れたくはなるのですが。

ぐたぐたいくら私が言ってもしょうもないので、以下の記事を読んでください。ちょっとは希望が湧いてくることを祈っています。モニカ教授に乾杯!


(コピペ開始)


外国語はいくつになっても習得できる(子供より速く)
You’re never too old to become fluent in a foreign language
2018.5.22
モニカ・シュミット(英エセックス大学・言語学教授)
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2018/05/post-10221.php

大人は一部の文法とアクセントが苦手だがそんなのは些細なこと! Yagi-Studio-iStock.
<子供にはかなわない、というのも嘘。同じ勉強をすれば、年長者のほうが上達が速い。ネイティブ並みに流暢になることもできる>


5月2日に学術誌「コグニション」に第二外国語に関する新たな論文が掲載されると、BBCやデイリー・メール紙、ガーディアン紙などの英メディアは、こぞってこれを取り上げた。10歳を過ぎたら外国語を流暢に喋れるようになるのは不可能――こんな悲観的なメッセージが、大々的に報じられた。

だがこれらの報道はいずれも、論文の真意を伝えるものではなく、報道は全くの間違いだ。 まず、コグニション誌に発表された論文では、「流暢」という言葉は一度も使われていない。それにはちゃんとした理由がある。論文の筆者をはじめ、年齢が外国語の習得に及ぼす影響を研究している科学者たちは誰も「流暢さ」には関心がない。

母国語とは異なる言語が「流暢」という意味は、話す側にとっても聞く側にとっても負担にならず、比較的容易にコミュニケーションがとれるということ。フランスのエマニュエル・マクロン大統領は、発音もアクセントもネイティブレベルではないし、「delightful(嬉しい)」を「delicious(美味しい)」と言ってしまうこともあるが、それでも彼の英語は「流暢」だ。


簡単な文法でつまづく不思議

実際には、誰でも年齢に関係なく外国語に堪能になることができる。それにしても、成人は幼い子どもほど早く習得するのは無理でしょう、という考え方さえも間違いだ。ある外国語について、異なる年齢グループに同じ教育を施せば、短期的にも長期的にも決まって年長者の方が語学力は向上する。何歳になっても、慣用句やことわざなどの難しい構造を含め、外国語のボキャブラリーを習得することは可能だし、ネイティブ同様のレベルを達成することだってできる。

不可解なのは――冒頭の論文にも記されていることだが――年長者の場合、全てではないが一部の文法の習得で年少者より苦労することが多くみえることだ。

例を挙げよう。たとえば英語の場合、主語が三人称単数だと、大部分の動詞は末尾に「s」がつく。主語が「I (私)/ you(あなた) / we(私たち) / they(彼(女)ら)」の場合は「walk」だが、主語が「he(彼)/ she(彼女)」なら「walks」となる。 だが第二外国語を学ぶ多くの人が、ボキャブラリーは驚くほど豊富でも、こうした比較的単純な文法上の決まりについては間違いを重ねる。

だが、より若いうちに外国語を学んだ人は、年長者よりも容易に、そうした構造を習得できるようだ。ネイティブ同様のアクセントの習得についても、同じことが言える。


「臨界期」仮説の意味

年長者が、文法上の細かい部分の習得に苦労するのは何故なのか。言語学者たちの意見は、依然として割れている。コグニション誌に発表された今回の研究報告の筆者をはじめ、一部の言語学者は、いわゆる「臨界期」仮説を支持している。脳には語学の習得を可能にする特別なメカニズムがあり、思春期ぐらいの年齢(大部分の人が母国語をマスターする年齢)になるとそのメカニズムの「スイッチが切れる」という考え方だ。

ほかの研究者は、年長者が年少者よりも学習成果がやや劣るのは、年齢を重ねるにつれて起こりがちな環境の変化にあると指摘する。たとえば勉強する時間が減る、学習能力や記憶力全般が低下する、アイデンティティーがより確固たるものになる、などの変化だ。

では、標準的な言語学研究と比べて、コグニション誌に発表された研究は何が新しいのか。それは、前例のない規模のデータセットを使用していることだ。

研究者たちは、ソーシャルメディア上で共有された文法クイズを通じて、70万件近い回答を得た。そのうち3分の2が、英語を第二外国語とする人々からの回答だ。これによって研究者たちは、学習する年齢と上達度合いの関係を、これまでよりも詳しく示すことができた。


年齢は問題じゃない

データを分析した研究者たちは、17歳を過ぎてから英語を学び始めた人の場合、文法クイズの回答の正確さが急激に落ち込むことを発見した。大部分のメディアが大々的に報じた「10歳」よりもずっと後だ。 今回の研究は新しい手法によるもので、今後多くの研究者たちが同様のツールを使い、これまでの研究よりも遥かに多くのデータを収集するだろう。そしてそれらのデータを基に、語学の習得に臨界期はあるのかどうかについての学術的な議論が展開されていくだろう。

だがこうした研究の所見が「外国語を流暢に操れるようになるには、10歳を過ぎてから学習するのでは手遅れであることを示唆している」と伝えるのは、科学的な研究の曲解の最たるものだ。

何歳であれ、外国語を完璧に、流暢に話せるようになることは可能だ。文法やアクセントに多少問題があっても、多くの場合はそれがかえって魅力になる。 新しい言語や楽器を習得しよう。新しいスポーツに挑戦しよう。あるいは、これらのいずれもやらなくたって構わない。だがやるにせよ、やらないにせよ、年齢のために諦める必要はない。

(翻訳:森美歩)

ブログ記事 9 (2018.4.30更新) 
忖度を考える


 昨年(2017年)から英語のサイトで
「忖度」の訳を紹介しているもの
たくさんあります。

今回は、それらを網羅した上で問題点
再度点検してみます。
 
 忖度という言葉は森友学園の籠池氏が
2017年3月23日外国人記者クラブの
インタビューで使って、世界中の注目を集め
ました。
 
その時、籠池氏は安倍晋三氏や昭恵夫人の
直接の口利きはなかったと発言しています。
ですから直接的には昭恵夫人の秘書が財務省
に問い合わせたことを念頭に発言している
ことになります。とはいっても、背後に
安倍晋三がいることは、電話の受け手は
先刻承知です。
 
 さて、忖度の意味を辞典で調べると、
 
「広辞苑」
他人の心中をおしはかること。推察。
 
「大辞林」
他人の気持ちをおしはかること。推察。
 
となっています。 この定義には、相手の
地位が高いとか、権力者である場合にとか
いう解説は一切ありません。
 
しかし、籠池氏が記者クラブで「忖度」と
いう言葉を使った時には、財務省の上層部
が保身あるいは安倍に気に入られるため、
彼の「意向を汲んで」減額決定に及んだと
いうニュアンスが入っていることは間違い
ないところでしょう。さもなければ8億円
の値引きなどあり得なかったはずですから。
 
 
 となると、多くのサイトに取り上げられて
いる英語訳の中で何が一番適当かということ
について明確な結論が出せると思われます。
訳語として出てくる候補の英語は以下の通り
です。
 
1. "guess”確実な情報なしに推測する
 
2. "conjecture"不確実な情報を元に
(自分勝手に)推測する
 
3. "surmise”(情報や証拠などに基づかず
に未知の事実・人の心中・意図などを)推測
する、限られた情報で(無理やり)推論する
 
4. "read between the lines”相手の意図を
察する、言外の意味を読み取る、その場の
空気を読む
 
5. "read what someone is implying”誰か
が暗に言わんと(ほのめか)していること
を読み取る
 
6. “try to please”喜ばせようとする
 
 
 一語の英語にはあまり適当なものが無い
ようですね。5番が忖度に一番近い様に思い
ます。権力者に「へつらう」意味が入り、
その行為によって自分がその権力者からの
恩恵を期待できるニュアンスが読み取れる
からです。  

 あなたはどう思いますか?
 

 

ブログ記事 8 (2018.4.6更新) 
日本の恥(英語以前の問題)

 
こんばんは。またまた以下のような記事
が世界中に報道されました。はっきり
言って日本の大恥です。
 
アメリカの黒人差別と同じ程度です。
明らかに英米メディアは日本を「野蛮な国」
と見なしています。  
 
しかし、日本のメディアには、「恥だ」と
はっきり言っているものはほとんど
ありません。
SNSの書き込みになるとさらに程度が悪く、
ローマ教皇に女性がなれないことだって
同じだなどと狂ったことを書きこんでいます。
 
私はどこの国にも差別はあると信じます。
差別は人の性(さが)かも知れません。
そういう意味で言うなら、どこの国民も
野蛮でしょう。
 
しかし、人の命と天秤にかけてまでその
差別を前面に押し出してくる態度はまさに
「判断停止の状態」であり、それ自体が
「恥ずべき行為」だと信じます。
 
 
(参照記事および私の翻訳)
 
The head of Japan’s sumo association
has apologised after women attempting
to perform CPRcardiopulmonary resuscitation)
during a medical emergency on Wednesday
were repeatedly asked to leave a sumo ring.
 
 
At least two women rushed into the ring in
Maizuru, northwest of Kyoto, after a local
mayor collapsed while giving a speech.
 
But as the women attempted to help the
mayor, multiple announcements were made
over loudspeakers asking them to leave the
ring, city official Noriko Miwa told AFP.
 
The rings where sumo is practised, known
as sumo dohyo, are seen as sacred places
in the native Shinto faith.Women, who are
considered to be “ritually unclean”, are
barred from stepping into them.
 
According to witnesses cited by local media,
sumo officials threw large quantities of salt
into the ring after the women had entered,
in an apparent bid to “re-purify”
the sacred ground.
 
 
(意訳) 日本の相撲協会長は、4月7日に
起こった緊急時に心肺蘇生法を実施しようと
している女性たちが繰り返し土俵から降りる
よう求められたことについて謝罪しました。
 
京都の北西に位置する舞鶴市で市長が式辞を
読み上げている最中に倒れた時、少なくとも
2人の女性が土俵に駆け上がりました。
 
しかし女性たちが市長を助けようとしたとき、
スピーカーから女性たちに土俵を下りるように
複数回の呼びかけがあったことを市職員
三輪典子氏がAFPに語りました。
 
土俵と名づけられた相撲がとられる場所は、
古来より神道信仰により神聖な場所とみなされて
きました。そして、「儀式上汚れている」と
みなされる女性は、土俵に上がることが
禁じられています。  
 
地元のメディアが報じた証言者の話によれば、
相撲関係者らは女性たちが土俵に上がった後、
明らかに神聖な土俵を清めるために、大量の
塩を撒きました。

ブログ記事 7 (2018.2.14更新) 
英語DVD教材の本当の使い方を
知っていますか?



突然ですが、あなたは英語DVD教材
正しい使い方を知っていますか?

「観るだけでしょう!」と思いました?  

はっきり言いますが、それはダメです。

なぜダメかと言えば人は忘れるからです。  
忘れるのを防ぐためには、何度も観る
ことですがまた忘れます。何度観ても
観るだけでは同じ事です。

これは、「聞く」系の教材もいっしょ
です。  

ではどうしたら良いか? ですが、
それは、たとえ部分でも良いから
「マネ」をするのです。
それもできる だけ大きな声で。
はじめは文字を見ても OKです。

もし、発音の基礎が出来ていない
なら、まず発音のDVD教材で、発音
を矯正します。
怖がる必要はありません。例えば、

RとL、SとTH、BとVの違いを
英語風に言えるようになれば、
それだけで発音が随分英語っぽく
なります。
直すべき母音も少し ありますが、
たかが知れています。

ともかく、発音を直しておけば、
自信が持てますから、大きな声で
発音できます。

どこかの英語の先生 が言って
いましたが、単に大声で 話すだけで、
「通じる度」がグンと上がります。
世界中どこでも、です。
これ、ホントのホントですよ!

さて、戻りますが、例文や会話文が
大きな声で言えるようになったら
今度は速く言えるようにしましょう。

テンポよく言います。 このとき、
時間を計測してスピード アップ
をグラフ化すると良いですよ。

記録が上がるとモチベーションも
上がります。筋トレとまったく
一緒です。
口の筋肉を鍛えるのですから。

あれもこれも手を出さず、易しい
DVD付きの教材を購入して、
何度も、何度も繰り返しましょう。

もし、スカイプなどがついていたら、
チャレンジしましょう。絶対に相手は
褒めてくれます。間違いありません。
彼らはプロですから。人は褒めれば
伸びる、と知っています。

さて、サポートが付いているなら
積極的に活用しましょう。どんな
ことでも良いのです。質問して
ください。きっと感謝されますよ。
お客様の声は貴重なのですから。
 
ですから、教材にサポートが 付いて
いるものを選びます。
出来るだけ長い期間、何回でも
可能なものが良いですね。  

最後に(本当は最初なのですが)
どんな教材を使う場合でも 明確な
目標を立てることが大切です。

あなたは、英語で何をしたい
ですか?はっきりと答えて下さい。

出来れば、なるべく具体的に上達
過程が測定可能な目標にして下さい。

人間は目標の達成によって
モチベーションを維持できます。
目標を立て、達成のために努力
することもDVD教材を活かす
大きなコツです。  

以上、DVD教材を本当に
役立てるためのアドバイスでした。

あなたの英語の上達を祈ります。


 
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ブログ記事 6 ミスをしない人は・・・


今回は私が購読しているメルマガ から題材を取ります。

そのメルマガはアメリカ 在住のビジネスマン
山久瀬洋二(やまくせようじ) さんが発行しているものです。
こちらから無料 登録出来ます。

http://www.mag2.com/m/0001604656.html

彼の紹介している言葉をコピペで取り上げます。了解は
得てあります。


(コピペ開始)

If you don't make mistakes, you aren’t really trying.
(もしミスをしないのならそれは真剣に物事に 取り
組んでいない証拠なのだ)
という言葉を紹介 しましょう。



これは、コールマン・ホーキンスという有名な ジャズ
ミュージシャンの一言です。

この言葉は ビジネスでも
よく引用されています。

つまり、 人はミスを繰り返し
ながら成長するものだという 彼の言葉と同様の格言が、
ビジネス界でもよく みられるのです。



確かに、アメリカ人はミスは仕方がないと思い、
その原因追求にやっきになるよりは、むしろ それを
踏み台にして未来に向かおうという スタンスをとります。

(コピペ終了)


賛否両論がありそうですね。ですが、人間は 完全
ではありませんから「私、失敗しませんから」 とは
普通は言えません。むしろ、普通の人は常に 失敗続き
かも知れません。  

またコールマンの語った失敗のレベルと普通の 人の
失敗のレベルではまったく別物位の差が ありそうですが、
言葉そのものには意外性があって 印象深いものです。
ちょっと覚えておいて損は ないフレーズです。

If you don't make mistakes, you aren’t really trying.

では、又お目にかかります。
 
 
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ブログ記事 5 慣用句は難しい(2)


 こんにちは。白井です。久しぶりです。

 今日はこの英文から始めます。

“Go,go,go in peace.  

Be strong.  

A mysterious hand will guide you!”

 これは約150年前に新島襄という
同志社大学の創設者で明治時代に
キリスト教を広めた人のことばです。
若くしてアメリカに密出国した若者らしい
ことばですし、敬虔なキリスト教徒で
あることも強く伝わってきます。

 簡単な文章ですが、翻訳してみますと、

「行け、行け、心安らかに行け。

強くあれ。

神の見えざる手が君たちを助けてくれる」。

となります。新年と新学期にふさわしい
ことばとして紹介しました。


 さて、以前の記事で私が翻訳中に
見つけた日本人にはあまり馴染みの
ない慣用句をいくつか紹介しました。

今回はその2回目です。以下のような
表現です。


1, lose our shirts

2, God-knows-what

3, meet in head on〜

4, rule of thumb

5, fool around with

6, pull all this off

7, rags to riches

8, right off the bat

9, show them the ropes


答えは以下のようなものです。
イメージ通りだったでしょうか?
一つでも覚えておくと役に立つ
かも知れません。

1, 無一文になる

2,訳の分からないもの

3,〜に正面から取組む

4,経験則

5,あれこれいじくり回す

6,うまくやる

7,無一文から大金持ちになる

8,ただちに

9, 彼らにコツを教える

では、今回の記事はここまでです。

お元気に。 

 
 
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ブログ記事 4 英会話学校に通う訳 

 
あなたはNHKの金曜日深夜の番組に
「ドキュメント72時間」というのがあるのを
知っていますか?  
 
私は少し前からハマッテいるのですが、
結構レアな映像もあって面白いですよ。
2017年11月10日に放映された英会話学校
が面白かったので紹介します。
 
舞台は大坂の駅前の英会話学校です。
1コマ40分5,000円です。ただし、
ネイティブの個人レッスンです。でも、
高いですね。
 
朝8時から夜の10時まで、実に多種多様
な人が通っていました。金曜の夜など満員
だそうです。
驚きました。私は英会話学校なんてお金
をむしり取るところだと思ってきました。
今もそう思っています。でも、この番組で、
少しだけ見方が変わりました。
その理由は後でお話するとして、これから、
登場人物(生徒)の話した内容をできるだけ
忠実(とは言っても間違いもあるでしょうが)
に箇条書きで書き出してみます。なかなか
興味深いですよ。では、どうぞ。
 

# ネガティブな性格を変えるために英会話
を習っている。(女)
 
# 達成感の感じられない仕事なので、自分
の何かを見つけるきっかけとなるかも知れない
と思って英語を始めた。やっていないことを
やってみたかった。(印刷会社勤務、男)
 
# うつで職場を休職していた。親に弱って
いるところを見られたくないので黙っていた。
毎朝一コマの英会話ではしゃべらざるを得ない
ので、コミュニケーションのリハビリだと思って
始めた。
会社では回りに明るい人はいない。英語の先生
は明るい人が多いので楽しい。最近職場に復帰
できてうれしい。これからは楽しく生きたいので、
いろいろな人と繋がりたいと思う。(男)
 
# 若い頃から何度も海外旅行にでかけて多く
の国の人に会った。ことばがなくても気持ちは
伝わるが、ちゃんと細かなことも伝えたいので、
英語を習っている。(女)
 
# ちょっと違う自分になりたい。英語が出来る
ようになれば、こんな事も出来るんだと思える
かも知れない。(男)
 
# 目的は無いが、こそこそ隠れて勉強している。
(男)
 
# 10以上続けている。授業だけでなく、
好みの先生とSNSで交流している。いろいろ  
秘密も知った。(女)
 
# 急に海外(タイ)赴任を命じられた。2か月
くらいしかないが、今はまったくしゃべれない。
何とかなると思ってここに来た。(男)
 
# 会計士だが、海外に進出する企業が多いので、
ビジネスチャンスを広げる手段として英語を
学んでいる。英語は単なる道具だ。(男)
 
# 高校で英語を教えているが、英語力の維持
を目的に通っている。月に5万円は使っている。
ここに通っていることは生徒にも話してある。(男)
 
# 銀行員。若い頃に海外勤務を希望していたが
女性にはまったく道がなかった。今では英語の
できる若い女性がどんどん海外に行っている。
とてもうらやましく思い、可能性は低いが
自分にもひょっとしたらチャンスがあるかも
知れないと英語を習い続けている。(40代 女)
 
# 医療メーカーに務めているが、独身。
同居の両親を海外(ハワイ)に連れていく
ために英語を習い始めた。お陰で、ハワイ
の旅行が楽しくできた。30代後半になっても
結婚できない自分が両親に心配をかけていた
と思ってきたので、親孝行ができて良かった。
(男)
 

 いかがでしたか、本当にいろいろな動機が
あるものですね。もちろん、番組製作の過程で、
取捨選択して適当にばらけるようにしたので
しょうが、ともかく幅広い動機に圧倒されました。
特に、うつのリハビリというのにはびっくりでした。
でも、効果があって本当に良かったです。
 
 単にミーハーで通っている人ももちろんいる
のですが、そうでは無い人たちの動機に驚き、
惹き込まれました。あなたはどんな感じを持った
でしょうか?  

 たかが英語ですが、先ほど紹介した事例の
ように、それで人生が少しだけ変わるなら
安いものかも知れません。あなたの人生にも
英語を通じて少しのご褒美があるよう祈ります。
では、今回の記事はここまでです。お元気に。
 
 
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ブログ記事 3 慣用句は難しい(1) 

 かなり以前から翻訳記事を書いています。
かなりシンドイ作業です。そんな中で、まったく
知らなかった言い回しに出会ってびっくりする
こともあります。今日はそんな、アメリカ人の
使う慣用句を少しだけ紹介します。

 


1, taking it personally

2, botching it up

3, just my two cents

4, walking a mile in the other guy’s shoes

5, push the envelope

6, have the luxury of

7, get off your butt


 すべてがチンプンカンプンでも構いません。
ここで覚えれば良いのですから。ちなみに訳
を順不同で並べます。見当をつけてみてください。

A. さっさとやれ

B. 限界に望む

C. 個人攻撃と受け取る

D. 私のちょっとした個人的見解ですが

E. 〜するというわがままが許されている

F. 人と同じ体験をする

G. 台無しにする

 ちょっと難度の高いクイズでした。
正しい答えは以下の通りです。



(解答)

1ーC

2ーG

3ーD

4ーF

5ーB

6ーE

7ーA


 念のために、すべて正しい訳をつけて並べます。
繰り返して見ておけば記憶に残るかも知れません
からね。でも、多分試験には出ません。

1, taking it personally
  個人攻撃と受け取る


2, botching it up
  台無しにする


3, just my two cents
  私のちょっとした個人的見解ですが


4, walking a mile in the other guy’s shoes
  人と同じ体験をする


5, push the envelope
  限界に望む


6, have the luxury of
 〜するというわがままが許されている


7, get off your butt
  さっさとやれ


品の良いのを一つ覚えておいたら良いんじゃ
ないでしょうか? では、また。
 
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ブログ記事 2 憎しみは学ぶもの 

白人至上主義を掲げる団体と反対派が、
2017年8月12日にアメリカ・バージニア州
のシャーロッツビルで衝突し、反対派に車が
突っ込み、多数の死傷者が出た事件に関連して、
2017年8月13日に前アメリカ大統領バラク・
オバマがtweetした以下の文章がたちまち
300万の「いいね」を集めたという記事が
ネットに掲載されています。原文の英文は
それほど難しくありません。ネルソン・
マンデラが書いたものだからです。

“No one is born hating another person
because of the color of his skin, or his
background, or his religion. People must
learn to hate, and if they can learn to hate,
they can be taught to love, for love comes
more naturally to the human heart than
its opposite.”


(訳)

「生まれたときから、肌の色や生い立ち、
宗教を理由にして、他人を憎む人はいない。
憎しみは学ばなければ抱けないものだ。
そして、もし憎しみを学べるなら、
愛することを教わることもできるはずだ。
愛は、その正反対の感情よりも、人の心に
より自然に生まれるものだから」 


この後に続くマンデラの文章は、こう続きます。

「牢獄で、私や仲間たちが限界まで追い
やられていた、そんな最悪の時ですら、
監守の中には人間味を感じさせる人もいた。
その光はかすかなもので、あっという間に
消えてしまったかもしれないけど、それでも
私はホッとできた。
そして、そのおかげで前に進めた。 隠す
ことはできても、決して消えることはない火。
人間が生まれながらにして持っている『善さ』
とは、そういうものなのだ」 


私は、「人との出会いが人生のすべてを作る」
という言葉を噛みしめながら生きています。
あなたに異論があることはもちろん認めますが、
私の苦い人生経験からの学びです。  

あなたによって良き日々が続くことを心から
祈っています。


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ブログ記事 1 ポリティカル・コレクトネス  

こんばんは。白井です。 今日の記事は知って
いる人にとっては当たり前ですが、初めての人
にはビックリです。文化的には結構濃い内容の
記事です。 さっそくですが、あなたに質問します。
以下の表現のうち「好ましくない」 表現は
どれですか?

1) America is a melting pot.

2) America is the land of opportunity.

3) There is only one race on this planet, the human race.

このブログを読んでいるあなたの英語力の
高さは多分「折り紙」つきでしょうから、
日本語訳は要らないでしょう、などと意地の
悪いことは言いません。ちなみに、上の3つの
文章に、文法上の誤りはありません。では、
日本語訳の意味です。

1) アメリカは人種のるつぼ。

2) アメリカは機会の土地だ。
(意訳:アメリカには平等にチャンスがある。)

3) 人類はひとつ。

さて、答えです。3つともアメリカの
カリフォルニア大学では、
「好ましくない表現なので使わないように」
という公式な通達がすべての教職員に出された
表現です。
これらは、あくまで大学という閉鎖社会で、
「人種差別」に極端に敏感になっている状況
がある中での対応ですから、あなたが使っては
まずい、とは言い切れません。

ですが、あなたが公式な場で、こういった表現
を堂々と使うと周りの人たちはヒヤヒヤする
かも知れません。
ちなみに、こういう対人関係において相手の
人種・性別・宗教などに十分に配慮する表現
を取捨選択することを、political correctness
(ポリティカル・コレクトネス)ということは
ご存知でしょう。
こういう例は現代英語では結構多いのです。
でも、第二言語として英語(米語)を使う
私たちにとっては、ピンとこない場合も
ありますので、あまりビクビクしない方が
良いでしょう。だれかに注意されたら、
使わないようにする、くらいで十分です。  

もうひとつ、今度はアフリカ系アメリカ人
の一部が主張している文法上の問題について
触れておきます。こんなものです。

4) He didn't do nothing.(彼は何もしなかった。)

5) You playing football.(君たちはサッカーをしていた。)

6) He don’t have a choice.(彼に選択肢はない。)

お分かりのように、3つとも文法的には
間違いですよね。正しい表現は敢えて
書きません。中学生でも分かることですから。

でも、これらは、アフリカ系アメリカ人の
若者から、「文化的に」正しい表現だと強く
主張されています。この間違いを正した教授
の授業が、ボイコットされるという事態まで
起こっているのです。 白人とアフリカ系
アメリカ人(私も黒人と言っていません)
との間の確執が再び社会に蔓延しているのです。

ちなみに、すでにpolitical correctness
(ポリティカル・コレクトネス)ということば
自体が、適切でなく「Just Words」という
ことばに置き換えられつつあるようです

簡単に発砲して命を奪う国なのに、なんと
ちぐはぐなことだろう、と思うのは私だけ
でしょうか?

(出典 JOBPRESS 2016.9.24 アメリカ人、
差別批判が怖くてうかつに口を開けず
(エスカレートする「ポリティカルコレクトネス」
に四苦八苦)
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/47893

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